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時を刻む空間について

  2011年10月のブログ「時を刻む空間」から

 

 白井晟一研究所で最初に描いた図面は、親和銀行第2期のバンキングホールの時計の原寸図だった。文字のサンプルを渡され、中村(大村)健策さんの指導で大きなコンパスや曲線定規を作ったりしながら描いた。10メートル余りある天井の高いホールのスゥエーデン産の緑色の化粧柱と同じ材質で、奥の天井の低いスペースの上にできた小壁に設置されるものだった。

親和銀行本店では鬼のバンキングホールにもやはりオリジナルの時計がデザインされ設けられている。あるいは鬼の建築のエレベーションにも象徴的な時計が小さな階段の上に設計されている。銀行は利子で商売をする機関であり、利子は時に支配されている。そういう分かりやすい理由もつけ加えられていたかもしれないが、ここで時計に託されていたのは時を刻む空間への意想であったと思われる。

広いバンキングホールの多少漠然とする空間のなかで、これらの時を刻むツールは、ワンポイントのアクセントとして空間を引き締める効果も挙げている。電気式の時計だから音が響くことは殆どないが、針は確実に時の流れを告げ続ける。

呉羽の舎の建設に際して、白井はクライアントのU氏と北陸一体の古道具屋を頻りに訪れて、30余りに及ぶ古時計を購入したことがある。大抵は使用可能なもので、機に応じて知人に分けていたが、時計という「物」への関心がもともと高かったようだ。その古時計を選ぶ基準の一つは文字盤の数字の字体だった。古時計は殆どローマ数字だが、一つづつの字体と、字の大きさや配列のよしとするものが選択された。


 

16:49 | 白井磨パーソナルブログ 「柊心居にて」 | comments(0) | trackbacks(0)
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